特集 ： 素材で選ぶ

 

 

 

食器、家具、建築、自動車等、現代の生活空間に欠かす事の出来ない「 硝子 」。その起源は紀元前24世紀まで遡ります。古代ローマの博物学者プリニウによると「 天然ソーダの商人が、ソーダの結晶でかまどを作り砂地で火を炊いた際に偶然出来た 」と伝えられています。今回は ” 偶然の産物 ” として誕生した人工素材のガラスにフォーカスし、その素材の特性を活かした優れたガラス製テーブルをご紹介させて頂きます。

 

 

 

古来より人々を魅了して止まないガラスの魅力

 

 

 

ガラスは石英の粒よりなる珪砂を主原料とし、ソーダ灰と石灰を加える事で、今日最も広く利用されている「 ソーダガラス 」が作られています。他の人工素材と結晶構造を比べてみても、金属が原子（ 分子 ）が規則正しく配列した「 結晶質 」、つまり結晶構造が確りと均衡状態にある「 個体 」であるのに対し、ガラスは不均衡のまま過冷却され、どちらかと言えば「 液体に似たランダムな構造をとる個体 」となっています。「 個体の様に見える液体 」と言い換えても良いかも知れません。ガラスに色を加える場合、例えば金を一緒に熔かす事で赤く発色し「 金赤 」と呼ばれる高級色ガラスが誕生します。ガラスは化学変化により発色する為、絵具の様に赤色と青色の成分を混ぜても紫色のガラスにはなりません。原料は勿論、構造から調合や制作の難易度まで他に類を見ない素材は、太古の昔より宝石と同等の価値として扱われてきた実に不思議な素材です。

 

窓ガラスやガラス天板のテーブル等に使用される事の多い板ガラスの製造は「 フロート方式 」と呼ばれ、熔かしたガラスよりも比重の重い錫（ すず ）に浮かべて、凹凸の無い完全に平面のガラスが出来上がります。板ガラスの側面がやや青み掛かって見えるのは、ガラスの強度を増す為に酸化鉄が僅かに含まれている為です。板ガラス工場は、よくテレビ等で観る吹きガラス工房とは製法や設備が全く異なり、主に大規模なガラス工場で製造されています。強度の高いガラス板は「 テンプレートガラス 」と呼ばれ、家具材として使われています。

 

 

 

 

Cassina – 713 Low table

 

 

 

 

 

透明・半透明・不透明、また色ガラスや切子等、幅広いバリエーションを可能にする素材ですが、家具材として使用されるガラスはその殆どが透明ガラス。それらの多くは木や金属等の異素材と組み合わせる事により、お互いの良さを引き立て合う事で完成しています。

 

こちらは、イタリアモダンファニチャーの最高峰 ” Cassina / カッシーナ ” による巨匠 ” テオドール・ワッデル ” の名作ガラステーブル『 713 ローテーブル 』のご紹介♪

 

 

 

 

スティールパイプ＆ワイヤーによる分子構造の様なカタチが円形のガラス天板と組み合わさり、感性を刺激するオブジェの様な佇まいを演出。重厚なガラス天板にはべベル加工が施され、光を屈折・分散・反射する為、ガラスをより美しく見せる事が出来ます。

 

 

—————–　SPEC　—————–

 

 

Item number : QJ24-01

Size : W100×D100×H41cm

Price : ￥250,000-

 

 

詳しい画像やコンディションは

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Fritz Hansen – PK61 Coffee table

 

 

 

 

 

続きまして、ガラスと共に扱われる事の多いスチール素材をいち早く家具に取り入れた巨匠 ” ポール・ケアホルム ” による1956年の作品、デンマーク ” Fritz Hansen / フリッツハンセン ” 社製の『 PK61 コーヒーテーブル 』のご紹介♪

 

2種の無機質な素材の持ち味を最大限に引き出す為、ストレートラインを強調させたミニマルデザイン。建築材に強い関心を持っていた同氏が「 個性 ＜ 素材の特性 」を表現の基本として掲げ、以降の作品の飛躍にも大きな影響を与えた傑作と云われています。

 

 

 

 

スレート、大理石、ガラス、御影石の4種の天板タイプが販売され、中でも透明ガラスを用いたテーブルは美しいメタルフレームのシルエットを楽しめる為、特に人気があります。

 

 

—————–　SPEC　—————–

 

 

Item number : RB24-19

Size : W80×D80×H32cm

Price : SOLD OUT

 

 

詳しい画像やコンディションは

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BROSS Italia – PIANA Dining table

 

 

 

 

 

続きまして、12mm厚の強化テンプレートガラスを採用し、チェリー無垢材と所々使用されたウォールナット材がアクセントとなったダイニングテーブル ” BROSS Italia / ブロスイタリア ” の『 PIANA ダイニングテーブル 』。コンパッソドーロ賞受賞歴のある ” Giorgio del Piero ” と、イタリア国内外の様々な企業にデザインを提供している” Alfredo Simonit ” による共作です。

 

 

 

 

幅180×奥行85cmの広々とした天板スペースは、～6名程の食事やオフィスのミーティングテーブルとしてもお使い頂けます。天板越しから拘り抜かれた美しい脚部の形状を眺める事が出来、モダンな雰囲気を齎してくれます。

 

 

—————–　SPEC　—————–

 

 

Item number : RB14-03

Size : W180×D85×70cm

Price : SOLD OUT

 

 

詳しい画像やコンディションは

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Nathan Furniture Glass top × Teak wood – Round low table

 

 

 

 

 

最後は、1916年創業の由緒正しいイギリスの老舗家具メーカー ” Nathan Furniture / ネイサンファニチャー ” より機能性と造形美が同居する北欧スタイルのリビングテーブルのご紹介♪

 

 

 

 

ボトルクーラーや植物、照明器具を設置頂けるホールスペースを中心に備え、3分割されたテンプレートガラスの天板。それらは優美な曲線を描くチーク材プライウッドと共に全体にリズムを加え、3本の無垢材レッグにより自立します。「 円 」で統一された独特のシルエットが空間のアクセントとなり、素材の透明・不透明がバランス良く構成されております。

 

「 家具は木製 」 というイメージを持たれる方もいらっしゃるかも知れませんが、木製家具で纏めた空間にポイントとして透明なガラス素材を取り入れる事でお部屋にコントラストが生まれ、ワンランク上の空間演出が可能になります。

 

祖師谷店ではこの他にも様々なバリエーションのガラステーブルをご用意しております！
新生活に向け丁度お探しだった方は、是非この機会にご検討下さい！！

 

 

—————–　SPEC　—————–

 

 

Item number : RA30-05

Size : Φ97.5×H46cm

Price : ￥85,000-

 

 

詳しい画像やコンディションは

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