Miyazaki Chair Factory

Paper Knife 3-seater Sofa

 

 

四国・徳島県のに拠点を置き「 椅子という成果を実らせる一本の樹であり、他社には真似出来ない家具作り 」をコンセプトとした1969年創業の老舗木製椅子専門家具メーカー ” 宮崎椅子製作所 ” 。

 

デザイナーである ” 村澤一晃 / Kazuteru Murasawa ” と ” 小泉誠 / Makoto Koizumi ” を中心に「 イノダ＋スバイエ / Inoda＋Sveje 」他、数多くのデザイナー達とワークショップ方式の開発にも取り組み、機能性や利便性といった価値を製品に備える試みを日々追求しています。

 

そんな家具のプロフェッショナルが手掛ける巨匠 ” カイ・クリスチャンセン / Kai Kristiansen ” デザインの『 ペーパーナイフ 3人掛け ソファ / Paper Knife 3-seater Sofa 』のご紹介です♬

 

 

 

デンマークから日本へ受け継がれた傑作ソファ

 

 

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1929年、デンマーク生まれの彼は、王立芸術アカデミーで主任教授であった ” コーア・クリント / Kaare Klint ” に師事し、卒業後は自身のスタジオを構え独立を果たします。

 

皆さんご存知の ” ハンス・J・ウェグナー / Hans Jorgensen Wegner ” や ” ボーエ・モーエンセン/ Borge Mogensen ” と同様、「 古代は現代よりモダンである 」という思想を受け継ぎ、過去のプロダクトの長所を活かし、更に人間工学的なデザインを取り入 れた実用的で美しいディティールのプロダクトを現在も数多く世に生み出しております。

 

 

 

 

1956年に発表された最も有名なペーパーナイフシリーズのオリジナルは、当初デンマークの老舗家具メーカー ” マグナス・オルセン / Magnus Olesen ” 社から 「 Nummer 120 ( 120番台 ) 」 というシリーズ名で、チークとローズウッド （ パリサンダー ） の 二種材で販売されていました。

 

製造の難しさから家具大国であるデンマークでも60年代後半には生産が中止され、以降は北欧ビンテージ家具愛好家の間で密かなブームとなり、現在過去の作品群は世界中で珍重され人気を博しています。

 

約十年前にカイ氏本人と宮崎椅子製作所との間でワークショップが開かれ、一連の 「 ペーパーナイフ 」 シリーズと 「 チェア No.42 」 、 後に 「 ユニバース / UNI 」 シリーズや 「 HANDY ( NV-31改 ) チェア 」 等々、約半世紀の歳月を経て、国内で正規復刻が実現する運びとなり、これまで様々な名作がリバイバルされています。

 

 

 

 

さて、今回入荷したこちらは、滑らかな曲線を描く三人掛けのソファ…　当時のオリジナルメーカーよりも丁寧な削り出し加工と各難点を克服し、彼本人が手解きした見本を忠実に再現した高度な木工技術が伺い知れます。

 

 

 

 

ウォールナット特有の杢目や節が活かされた自然な表情、まるで森の呼吸が聞こえてくるようです。その無垢材の質感を大切にした天然オイル仕上げは、恰も芳醇なブランデーのように温かな色合い。経年と共に風合いの変化もお楽しみ頂けます。

 

 

 

 

 

 

 

 

一見シンプルながら細部に至るまで匠による職人の技が冴え渡る実用的芸術作品。一般的なソファとは一線を画し、スリムなフレームワークでありながらも、手に馴染み易く触れて気持ちの良い滑らかに曲線を描いたアーム、ヴィンテージ品より丸みを帯びつつシェイプされた脚部等、リビングで佇むその姿は実に絵になります。

 

 

 

 

バックレストとシートには程良い硬さを保った厚手ウレタンによって身体を優しく包み込み、長時間の着座でも疲れさせません。また、シート下にはワイヤースプリングの効果によって、座った時の衝撃と荷重を受け止め、経年使用による劣化も抑えられています。独特の反発性があり、沈み込みが好みでない方には安定した低重心の快適な座り心地を提供してくれます。

 

一般的な体系の成人男性をモデルとするなら、3人並んでも両サイドに拳1つ余裕がある程度で、腰元から約45cm、膝下まで約50cmのワイドスペースです。背クッションの高さは床面から約73cmなので視界を遮るような圧迫感は無く、肩が出る程度。シートハイは座り口約38cmから腰元まで約5cmダウンの適度な傾斜を描き、ご年配の方でも立ち座りの容易な設計です。これらの機能性にも是非着目して頂きたいです。

 

 

 

 

同社はカイ氏本人から正式な製造許可が成されている世界で唯一のメーカーであり、全ての製品の座下木部のフレームには、正規ライセンスを得た復刻品の証として宮崎椅子製作所の 「 MIYAZAKI CHAIR MADE IN JAPAN 」 の焼印と、同氏のシグネチャー及びシリアルナンバー （ 0807 ） が刻印されたメタルプレートが付属しています。

 

 

 

 

和・洋問わず幅広いインテリアテイストとも調和が図り易く、ウォルナットのフレームとネイビーのシート生地のコントラストはアダルトな雰囲気を醸し出し、きっとどんな空間にもしっくりと馴染んでくれそうです。

 

人間工学を基に使い手の事を第一に考慮したエレガントな機能美が存在するソファは如何でしょうか？ （ 参考価格：￥341,660- / Cランク ）