Miyazaki Chair Factory
Kai Kristiansen No.42 Chair

四国・徳島県のに拠点を置き「 椅子という成果を実らせる一本の樹であり、他社には真似出来ない家具作り 」をコンセプトとした1969年創業の老舗木製椅子専門家具メーカー ” 宮崎椅子製作所 ” 。

デザイナーである ” 村澤一晃 / Kazuteru Murasawa ” と ” 小泉誠 / Makoto Koizumi ” を中心に「 イノダ＋スバイエ / Inoda＋Sveje 」他、数多くのデザイナー達とワークショップ方式の開発にも取り組み、機能性や利便性といった価値を製品に備える試みを日々追求しています。

そんな家具のプロフェッショナルが手掛ける巨匠 ” カイ・クリスチャンセン / Kai Kristiansen ” デザインの代表作 『 チェア （ アームチェア / ダイニングチェア ） No.42 』 のご紹介です♪

デンマークから日本で受け継がれた名作チェア

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1929年、デンマーク生まれの彼は、王立芸術アカデミーで主任教授であった ” コーア・クリント / Kaare Klint ” に師事し、卒業後は自身のスタジオを構え独立を果たします。

皆さんご存知の ” ハンス・J・ウェグナー / Hans Jorgensen Wegner ” や ” ボーエ・モーエンセン/ Borge Mogensen ” と同様、「 古代は現代よりモダンである 」という思想を受け継ぎ、過去のプロダクトの長所を活かし、更に人間工学的なデザインを取り入れた実用的で美しいディティールのプロダクトを現在も数多く世に生み出しております。

こちらのチェアも’56年より考案されたハーフアーム（ 浅い肘掛付き ）の実用性の高い機能的な一脚。

氏がデザインした中で最も有名とされるオリジナルは当初、1919年に創業したデンマークの老舗家具メーカー ” スコウ･アンデルセン・モーベルファブリック社 / Schou Andersen Møbelfabrik ” から 「 Nummer 042 ( 四十ニ番台 ) 」 として、チーク材をメインにローズウッド （ パリサンダー ） の 二種材で販売されていました。

製造の難しさから、近年では家具大国であるデンマークでも作られていませんでしたが、以降は北欧ビンテージ家具愛好家の間で密かなブームとなり、現在ビンテージとなる過去の作品群は世界中で人気を博し、珍重されています。カイ・クリスチャンセン本人から正式な製造許可が成されている世界で唯一のメーカーであり、正規ライセンス品（ シリアルとサインの入ったメタルプレートが存在します ）。

約十年前にカイ氏本人と宮崎椅子製作所との間でワークショップが開かれ、この「 チェア No.42 」や 「 ペーパーナイフ 」 シリーズ 、 後に 「 ユニバース / UNI 」 シリーズや 「 HANDY ( NV-31改 ) チェア 」 等々、約半世紀の歳月を経て、国内で正規復刻が実現する運びとなり、これまで様々な名作がリバイバルされています。

背中にフィットするウレタンクッションを備えた緩いアーチ状の可動式バックレスト、特徴的なZ字のアームから繋がるスマートな脚部… シートも緩いカーブを描き、よりお尻にフィットするダイメトロールクッション材が用いられており、通気性に富み、経年劣化も抑えられています。

フレームの各ジョイント部分の彫を深め強度を高め、更に強度を付ける為、座面の幕板裏に駒留で筋交で補強しています。

オリジナルの各難点を克服し、より座り心地も追求した仕様になっています。

一般的なダイニングテーブルなら、肘掛け部分が干渉しないコンパクトなハーフアームチェア。

リビングに然りげない彩りを与えてくれるパープル系のシートカラーに、チェリー材のフレームが温かな印象を与えてくれます。

全体的に滑らかなフォルムで統一されたエレガントな印象でありながら、横顔は凛とし、力強さも感じさせます。人体工学に基づき考案された機能美がそこには存在します。

北欧モダンを色濃く感じる趣深い名作チェア… ナチュラルなテイストがお好きな方にはお薦めです！

お探しだった方は是非この機会に如何でしょうか？