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天童木工 TENDO 座椅子 ビンテージ ローズウッド 藤森健次 プライウッド ～洗練された座椅子美～
Tendo
Seat chair
戦後の山形県旧天童市、大工や建具の職人が集まり天童木工家具建具工業組合が結成されたところから始まった天童木工。
人々の記憶に残る名プロダクトを手掛け、職人技と最新技術を駆使し今尚多くの名作を輩出し続けています。
本日は成形合板を日本で逸速く実用化させたことでも知られている天童木工から、多くの旅館や家庭で愛用されている座椅子をご紹介させていただきます。
洗練された座椅子美
デザインを手掛けたのは、機能美に富んだ北欧家具の影響を受けた日本を代表するデザイナーの一人、藤森健次氏。
1963年にデザインされ、実にシンプルでありながら様々な工夫が盛り込まれた一脚。
極限までシンプルに美しく単純化されたラインが作り出すフォルムは、洗練されていて色褪せない魅力があります。
国内での人気はもちろんの事、フィラデルフィア美術館のパーマネントコレクションにも永久所蔵された世界的にも評価の高いプロダクトです。
一枚の成形合板を三次元曲面に曲げたシンプルな構造。
天童木工が特意とするの曲げ木の技術が存分に活かされ、繊細で美しい成形を実現しています。
厚さ1mm程の薄い成形合板を木目が交差するように重ね合わせて作られている為、強くて軽いという性質も。
シンプルながら丈夫なつくりは、さすが天童木工の成せる技と言えます。
しなやかな強度を持つ成型合板の適度なしなりは身体に優しくフィットし、背中に安心感を与える心地良い座り心地も与えてくれます。
そんな成型合板に用いられているのは世界三大銘木の一つとして知られるローズウッド。
美しい杢目が際立つ硬くて丈夫な高級木材として知られていますが、現在では伐採が禁止されている為大変入手困難な木材です。
艶感と濃淡のくっきりと出た特徴的な杢目が出す独特の奥深い風合いが、この座椅子の上品さをより一層深くしてくれています。
見た目が美しいだけでなく機能的な性格にも惹かれます。
デザインの一部としても見える座面中央の丸い穴は、畳との摩擦で座布団のズレを防ぐ為のもの。
そしてスタッキングも出来る仕様となり、重ねて収納することで限られたスペースの有効利用が可能です。
スタッキング時の姿も美しく、すっきりとした印象をも与えてくれます。
見た目への拘り、木への拘り、そして機能美への拘りと、その全てを満たしてくれる藤森健次氏が手掛けた座椅子。
モダンな佇まいは和室に限らずとも、様々なインテリアテイストにも馴染み幅広いシーンで活躍してくれます。
誕生から半世紀以上の月日が流れても変わることの無い人気の理由を実際に感じてみてはいかがでしょうか。
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