vitra.
Figura Task Chair

 

 

細かな雨から叩きつける様な大粒の雨と、良くも悪くも6月を堪能できる季節となって参りました。

 

雨が降りしきる中でもツバメはダイナミックに飛び回り、おなかをすかせた我が子へと餌を運んでいます。

 

生きていればハラが減る。計画的に生計を立てるヒトと違っていつでも一生懸命な動物の姿を見ていると少し元気が出ます。

 

今回のご紹介は使い心地に見た目に、普段の暮らしに活力を与えてくれる素敵な1脚。

 

宜しければ最後までお付き合い下さい。

 

 

五感を持つ生き物として

 

 

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今回のご紹介は、スイス発 ヴィトラ(vitra.)の1脚。

 

1950年創業のファニチャーメーカー、ヴィトラは優れたデザイナーズプロダクトを数多く取り扱う事で知られています。

 

たとえば企業として大きく躍進するきっかけは1960年にウェルナー・パントンと協働したパントンチェア。発表から半世紀以上が経ちますが、今なお多くの人々に愛されるアイテムです。

 

創業初期にはミッドセンチュリーを代表するイームズ夫妻のLCWを目にした創業者ロルフ・フェルバウムが、ヨーロッパでの販売取り扱いのために奔走したという運命を感じるようなエピソードもあったりします。

 

使う人に寄り添った機能性のある家具が人々の暮らしを豊かにするという、現代に通ずるモダンの精神を強く感じさせてくれるブランドです。

 

 

 

 

 

 

一般的な家庭使用の家具だけではなく、オフィス家具でも豊富なラインナップを持つヴィトラ。

 

長時間の集中が身体に強い負担を掛ける事務作業。電気通信技術の発達により増えていくであろう事務作業を支えるオフィス家具の需要にこたえるべく、ヴィトラは長期的なビジョンを持って取り組んできました。

 

 

 

 

 

 

初期の1976年にはヴィトラマットと呼ばれるチェアを発表。シンクロナイズドメカニズムという座面と背もたれの角度、そしてリクライニングの硬さを自動で調節するという現行のアイテムにも搭載される画期的なアイデアが盛り込まれました。

 

そしてその後にヴィトラから白羽の矢が立ったのが、今回のフィグラをデザインしたマリオ・ベリーニです。

 

 

 

 

 

 

1935年生まれのイタリアを代表する建築家・デザイナーであるマリオ・ベリーニ。イタリアモダンを牽引してきた正に巨匠ですが、デザインにおける最大の栄誉の一つであるコンパッソドーロ(金のコンパス賞)を複数回受賞し、インテリアでもヴィトラの他にフロス、カッシーナ、ブリオンヴェガ、オリベッティと錚々たるメーカーと実績を重ねています。

 

スチールフレームに専用に開発された極厚のレザーを着せたCABチェアや、先日祖師谷大蔵店に入荷したふかふかなウレタンが魅惑的なピッコラテンタツィオーネなど、素材とモダンデザインのバランスを高い次元でまとめ上げる懐の広いアイテムが多い印象です。

 

 

 

 

 

 

豊富なカラーバリエーションが売りの一つであったそうですが、今回はシックでスタンダードな黒が入荷致しました。

 

ふっくらとした弾力を感じされてくれるクッション材をレザーが覆っています。例えは悪いかもしれませんがまるで座布団のような、フレームの硬さを感じさせない柔らかいボリューム感があります。

 

ですが腰回りはまるでコルセットのようにキュッとシルエットが絞られているので、だらしないと感じる事は無いというのがデザインの力を感じるところです。

 

1984年デザインのアイテムという事もあってか、近年の業務用アイテムのような無機質めいた割り切りはあまり感じられません。

 

 

 

 

 

 

タスクチェアで必須の機能と呼べる昇降機能、そしてリクライニング機能。近年では直感的な操作が可能なレバー操作のモノが主流ですが、今回のフィグラにそれらしきものは見つけられません。一体どこでしょうか。

 

僭越ながら私は初めて見た時、昇降機能が無いのかと思ってしまいました。ですが良く見てみると座面の裏側にはステッチによって仕切られたボタンが2つ。右手のボタンを押すと昇降機能、そして左手のボタンでリクライニングのON/OFFの調節が出来ます。多機能すぎると多すぎるレバーに操作を迷う事がありますが、今回は1箇所につき1機能、そして1ボタンととてもシンプル。

 

至れり尽くせりというよりは、扱いやすさが大切な人にとってはとても嬉しいポイントになっています。

 

 

 

 

 

 

 

勿論座り心地は良好。ローバックタイプですが、座った時に肩甲骨を支えて体重を受け止めてくれる感覚は、身体の構造を良く理解していないと出来ない気持ちの良さ。

 

先述のボリュームたっぷりの柔らかなクッションに、メリハリの効かせたモダンなシルエット。

 

そしてレバーといったギミックが目に付かない事で、リビングやダイニングにあっても違和感の少ない、血の通ったような印象を与えてくれるタスクチェア。

 

なかなか他にはない、良い塩梅を楽しめる1脚です。

 

 

 

 

人の知恵の結晶である、人工的な直線や規則正しい連続性。

 

それによって生まれるモダンイメージに、生き物である実感が取り残されることのない様に組み合わされた、素材や曲面による温もり。

 

タスクチェアという、いつだって頑張らなければいけない人という生き物を、温かく支えてくれる素敵なチェアはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

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