Princes Design Works
Suzy  Folding Table

 

 

皆さまご存じでしょうか。巷では今日明日はクリスマスらしいです。なんという事でしょう。

 

日本のクリスマスは残酷です。共に過ごす人がいるかいないか（主に恋人的な意味合い）によってその心持ちは大きく変わります。もしそういった良い人がいなければ、勝手に過ぎ去るだけのはずなのに心にダメージを残していくのです。恐ろしいですね。

 

まあそんな個人的なひがみはいったん置いておくとして、キリストの降誕を祝う日がクリスマス起源との事で、ヨーロッパでは地域に根差したそれぞれのクリスマスがあるようです。

 

サンタではなく魔女がプレゼントを持ってくる地域。悪い子には悪魔が石炭をプレゼントするという言い伝えもある地域と長年の行事ながらバリエーションも豊かですが、どれも家族で一緒に過ごす大切な日という点は共通しています。

 

クリスマスで増える来客にも役立つテーブルが今回のアイテム。

名著「クリスマス・キャロル」の生まれ故郷でもある、イギリスからやってきたテーブルはいかがでしょうか。

 

 

 

型にはまらない、形

 

 

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今回のご紹介はフォールディングテーブル。

 

近年に販売されるものだとアウトドア用品のイメージが強いですが、ご自宅で使用するアイテムとしても人気な便利アイテムです。

 

 

 

 

 

 

折りたたみのメリットは何よりも省スペースであること。コンパクトに畳まれる事で使われない時はかさばらず、存在感をあまり感じさせません。

 

ですがカフェの軒先や式典の会場、芝生広がるアスレチックフィールドで組み上げると、あっという間にそこに憩いの「場」を作ることができる。

 

ちょっとした魔法のような気分を感じられるのが、折りたたみの魅力の一つなのかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

インテリアにおいては椅子に名作が多いジャンル。クラシックなものでトーネットの木製椅子 B-751、アメリカのクラリン フォールディングチェア、フランス フェルモブのガーデンチェア、イタリアはアノニマ・カステリのプリアチェアなど、その時代に合わせた様々なアイテムがデザインされています。

 

普通の家具は既に持っていて、その次にと考える事アイテムだからか、スタイルがはっきりしているアイテムが多い印象です。

 

 

 

 

 

 

今回のアイテムはどうでしょうか。イギリスのプリンスデザインワークスによる1台。

 

ピュアな図形が、置く部屋の雰囲気に埋没するのを拒否するようにエネルギーを放っているようにも見えます。時代としては1980年代、ポストモダンが全盛の頃に製造されたものと思われます。

 

戦前よりも前は単なる「調度」扱いであったインテリアも、戦中戦後を経て生活を大きく助ける機能的な「家具」となり、1980年代に突入すると単なる機能だけでは人々は満足できなくなりました。

 

新しい価値を求めたデザイナーたちによるデザインが花開いた時期であり、収まりきらないエネルギーが形になったとも言えます。

 

 

 

 

 

 

4本脚で接地する事が多い椅子やテーブルに比べて、2本脚で接地することで平滑な面の印象が強く感じられます。

 

外脚と内脚に挟まれたパーツが溝を走り、折りたたむとほぼ一枚の板のように影が無くなりますが、広げてみると十字に交差する脚に強いコントラストが出来る事で、アートのような存在感を放ってくれます。天板下のパーツがプラスティックなのがちょっとレトロでいいですね。

 

今回は木材の表情が感じられるナチュラルカラーなので木のブラウンカラーの中でも収まりも良く、光が映えるコンクリート打ちっぱなしのお部屋でもすんなりとハマってくれます。

 

 

 

 

 

フランスのプロダクトデザイナー、ロジェ・タロンのデザインと長年言われておりましたが、近年になってエイドリアン・リードによるデザインと発見されています。

 

詳細な情報は無く、謎も多い1台。ですがデザインの力が分かる人にはピンとくる、他にはないフォルムです。

 

前回入荷したスツールも間を置かずに旅立って行きました。今回はより希少なテーブル。次の入荷が見込めないアイテムとなりますので、お探しの方はどうぞこの機会をお見逃しなく。