PUEBCO
DINNING TABLE

 

 

常日頃、素敵なアイテムを目にする事が多いこの職場。そのため「あ、このデザイナーのアイテムが好きかも」と思ってしまうと、休みの日や行きかえりの道すがらにその人のアイテムは無いかと探してしまいます。

同じような経験をされている方、このブログをご覧の方にも多いのではないでしょうか。

 

よく「幸運の女神には、前髪しかない」なんてことわざを耳にします。

自分の感性にビビッと来て、自分の心のテンションが高まっている時こそ、そのアイテムを迎え入れる時。。

 

見逃してしまった後に「あ゛あ゛あ゛～（取り乱しています）」と後悔してしまうのは辛い事。

もし今回のアイテムが気になった方は、そんな事が無いようにご注意下さいませ。

 

 

 

 

大多数の平均か、それともリスクある唯一か

 

 

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今回のご紹介はプエブコによるダイニングテーブル。

プエブコは2007年に創業した、インテリア小物から家具を中心としたアイテムを多く取り扱うブランドです。

 

耳にする事は多いけれども、実体の掴みにくいミステリアスなブランド。

その理由のひとつには、そのブランドの独特なあり方にあります。

 

 

 

 

 

 

一般的なインテリア小物を扱うブランドや旬なアイテムをリリースするアパレルブランド等は、シーズンごとに応じて販売するアイテムを企画し、販売してゆきます。

プエブコはまず自分たちが良いと思ったアイテムを企画しますが、それが手ごろなプライスでお届けできるかどうか、納得できる品質で作れるかを吟味してふるいにかけるという順番を経ます。

 

通常であれば先にくる、「採算ベースに乗るアイテムを企画する」という考え方が当てはまらないため、シーズンごとに決まった数のアイテムを用意するという事をせず、「格好良い」「取り入れやすく喜ばれる」という天秤が釣り合うアイテムのみが不定期に表れます。

 

心を掴むアイテムを作り出せる自信が無ければなかなか出来る事ではありません。

 

 

 

 

 

 

今回のテーブルもそんな想いが感じられるテーブル。

無垢の古材が絶妙なテクスチャーを醸し出しています。

 

実際に軍からの払い下げによるパラシュート生地や食肉加工され不要になった鳥の羽など、リアルなものが持つ質感を活かしたアイテムが人気のプエブコ。風合いに関しては言うに及ばずの素敵な雰囲気です。

 

 

 

 

 

 

古材はスクエアの中心に向けて色合いの異なる木材を切り返しており、

同じ木材でも異なる良い意味での「ムラ」と、ストレートなラインでの「スタイリッシュさ」が上手くミックスしています。

 

アイアンで覆われた外縁部や、太すぎない天板やパイプレッグも印象の引き締めに一役買っています。

 

 

 

 

 

 

脚部にはよくあるウレタンや樹脂製ではなく金属性のキャスターがついており、テーブルの短辺方向に移動できるようになっています。

「使う人」というよくある不特定多数のためのあやふやな選択ではなく、自分達が使いやすくカッコイイバランスを突き詰めている事が良く分かるポイント。

 

 

 

 

 

 

とは言えキャスターの動きはスムーズで快適にお使い頂けますし、天板も3センチと無骨過ぎない程よさ。取り回しの良さはきっちりキープしています。

 

サイズはおおよそ幅180×奥行き90センチ。デスクチェアなら4脚、ダイニングチェアなら6脚ほど差し込んでお使い頂けるたっぷりスペース。こんなテーブルがお部屋の中心や、会社のミーティングルームにあったらと考えると、羨ましさを感じずにはいられません。

 

 

 

 

 

マーケティングにおいて「ターゲット」といわれる見知らぬ誰か。それに対する考え方は千差万別ですが、

自分という最も身近でリアルな使い手が欲したアイテムを、感性の軸をブラさずに具現化した一台。素直にカッコイイです。

 

同じ印象を感じた方が、どうか女神の後頭部を眺めて後悔する事がありませんように。