Fritz Hansen & FREDERICIA
1788 & 1789

 

 

こんにちは。学芸大学店の本日のブログでございます。きっと誰しもが経験する「ひと夏の思い出」。すっかり暑さも落ち着いて秋めいてきましたが、皆様は今年ひと夏の思い出を作れたでしょうか？もしくは大切にしている思い出なんかはあったりするでしょうか？昔友人と「楽しい思い出は何故か夏が多い」という話題で盛り上がったことがあるのですが、夏の思い出は何故か一際楽しく、特別感に溢れていると感じる人は割と多いと思っています。本日ご紹介する家具達は、なんとあのデンマークの巨匠たちがまさに「ひと夏」に協力して生み出した名作です。彼らにとっても素晴らしい家具を製作したことは素敵な思い出になったに違いありません。

 

 

 

兄弟のような家具

 

 

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1945年の夏、ハンス・J・ウェグナーとボーエ・モーエンセンは共に休暇を楽しんでいました。当時の彼らは28歳と31歳。まさに兄弟のような年齢差。まだ巨匠と呼ばれる前の若き日のデザイナー二人はきっと、切磋琢磨してお互いに刺激を与えあう存在だったのではないでしょうか。彼らは休暇中に何をしていたのかというと、デンマーク家具職人組合主催の展示会の準備を行っていたそうです。そしてその夏の終わり、彼らはスポーク(放射上に伸びる棒)の背もたれが特徴的なチェアとソファを生み出します。

 

 

 

 

 

 

まずはこちらの“1788”と呼ばれるイージーチェアをご紹介致します。こちらをデザインしたのはウェグナーです。現在、巨匠たちの名作家具を多く取り扱う“ フレデリシア  FREDERICIA ”にて販売をされておりますが、実は一度2003年に生産が終了しております。生産終了時にこちらを取り扱っていたのはデンマークを代表する家具メーカー“ フリッツハンセン Frtiz Hansen ”。今回の入荷品は1982年製のフリッツハンセン社のモノになります。

 

 

 

 

 

背もたれのスポークによる直線的な美しさはもちろんのこと、ビーチ材の風合いとスポークの隙間から見えるファブリックとの組み合わせは温もりだけでなくモダンな雰囲気による魅力を感じる事ができます。また、左右から見た際に分かる後ろ足の絶妙な角度は、ウェグナーによる繊細なこだわりを感じます。この後ろ脚がもたらす背もたれの角度や組み合わさったアームにより座り心地の良さが実現され、ゆったりと寛ぐことが出来るチェアとなっております。

 

 

 

 

 

 

次にご紹介するのは“1789”スポークバックソファと呼ばれるこちらの2人掛けソファ。こちらをデザインしたのはモーエンセンです。そしてこちらはフレデリシア社製になります。なんとこちらは上記のように1945年にデザイン・発表をされ、高い評価を受けていたにも関わらず、繊細なギミックなどの洗練されたデザインが戦後の控えめな風潮には合わないとされ、1962年まで生産を見送られていたという少し寂しいエピソードがございます…。

 

 

 

 

 

 

 

 

とはいえ、このソファは確かに洗練され過ぎていると言っても過言ではありません。正面から向かって右のアーム部分は革のストラップが付いており、なんと倒してデイベッドのように使用ができる優れモノ。しかも結び目によって6段階で角度調整も可能です。革のストラップ、アナログですが逆にそれが素敵ですよね。それにスポークバックやアームも包み込むように高さがあり、ただのソファとはまた違った、モーエンセンならではのセンスやこだわりを感じます。シンプルながらも贅沢な逸品となっております。

 

 

 

 

2人の巨匠により生み出された名作。共通しているスポークバックと、ファブリックのボタンの雰囲気はまるで兄弟の様です。ウェグナーとモーエンセンもきっとそうだったのではないでしょうか？家具からもその仲の良さを伺えるのは素敵ですね。この2点が同時にインプションに揃うのはなかなかない機会ですので、是非この機会見に来ていただけたらと思います。また、ご来店時は必ずコロナウイルス感染予防対策をしっかりとして頂きますようお願い致します。

 

 

 

 

フリッツハンセン Fritz Hansen 1788 イージーチェア ビーチ材 ハンス・J・ウェグナー Hans J Wegner オリジナル ビンテージ デンマーク 北欧ビンテージ ♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フレデリシア FREDERICIA 1789 スポークバックソファ 2人掛け オーク材 オイル仕上げ ファブリック ボーエ・モーエンセン 北欧家具 定価￥1,665,400- ♪