Gian Franco Legler
Basket Chair

 

 

家具に大事な要素と言えば、デザインの他に、素材と耐久性、快適さなどがあると思います。

 

デザインが良くても素材が悪ければ、そのデザインの良さが引き立ちませんし、耐久性や座り心地の問題にも繋がっていきます。

 

せっかく買ったのにすぐ壊れてしまった、部屋に置いてみたらなんかしっくりこない、ということは避けたいもの。

 

本日はデザイン・座り心地共に良し、破損も無く綺麗に残っているものだからこそ素材の良さや耐久性が証明される、ビンテージのチェアをご紹介させていただきます。

 

 

 

相対する素材が持つ魅力

 

 

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今回ご紹介させていただくのは、イームズのサイドシェルチェアを彷彿とさせるシルエットの“バスケットチェア”。

 

デザインを手掛けたのは、1922年スイス生まれイタリア育ちの建築家兼デザイナー“ジャン・フランコ・レグラー Gian Franco Legler”。

 

1943年にスイスのチューリヒ工科大学で建築や機械工学を学び、その後アメリカ・ボストンのMIT(マサチューセッツ工科大学)へ留学。卒業後、当時工業デザインのメッカであったシカゴに移り、フリーランスのデザイナーとして地位を確立。

 

1963年にスイスに戻り自身のスタジオを設立したレグラーは、2007年までデザイナーとして働き続けました。

 

 

 

 

 

こちらのバスケットチェアは1951年に、レグラーがイタリアのバスケットレストランの椅子のデザインを依頼された時にデザインしたもの。

 

その後世界中で広く評価され、1953年にMoMA(ニューヨーク近代美術館)からグッドデザインアワードを受賞し、レグラーの代表作となりました。

 

屋内用だけでなく、屋外用やアーム付きのチェアも開発されていることからも根強い人気を知ることが出来ます。

 

 

 

 

長時間座る事が多いレストランの為にデザインされたチェアは、身体のラインに沿うようなカーブを描いたラタンのシートが程よくしなるため座り心地が良く、身体の収まりも良いため長時間の着座でも身体が痛くなりづらい構造。

 

又、ラタンは通気性も良い為、背もたれ座面一体のシートに多い蒸れを軽減し、快適に過ごすことが出来ます。

 

 

 

 

脚部はアイアンの4つ脚で安定感は抜群、スタッキングが可能となっており、最大8脚まで重ねての収納が可能。普段は収納しておき、来客時や普段使っている椅子と雰囲気を変えたくなった時の、サブの椅子としてお使いいただくことも可能。

 

ラタンの持つ優しく温かな雰囲気と、アイアンの持つ落ち着いたモダンな雰囲気が合わさった、スッキリとしたシンプルで美しいデザイン。

 

洋室和室問わず、和モダンや北欧、カントリー、インダストリアルなど様々なインテリアスタイルに合わせやすくオススメ。

 

 

 

 

背もたれと座面一体となっているシートに、スタッキング可能なレッグは、イームズ夫妻のサイドシェルチェアを彷彿とさせるシルエット。

 

よく考えてみるとシェルチェアが誕生したのは1950年、レグラーがバスケットチェアを発表したのは1951年、と僅か一年違い。

 

もしかしたらイームズのデザインをレグラーは意識して作ったのかもしれません。

 

 

 

 

ラタンとアイアン、素材の性質は反対ですが、どちらも経年で表情が変わっていく素材であり、これからも唯一無二のビンテージチェアとして育てていくことが出来ます。

 

魅力溢れる隠れた名作、ジャン・フランコ・レグラーのバスケットチェアのご紹介でした。

 

 

 

 

ジャン・フランコ・レグラー Gian Franco Legler バスケットチェア ラタン×アイアン スタッキング MoMA ビンテージ A

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャン・フランコ・レグラー Gian Franco Legler バスケットチェア ラタン×アイアン スタッキング MoMA ビンテージ B