KOTOBUKI
Side chair

 

 

大正５年、寿商店という名で銀座数寄屋橋に敷物などの輸入販売をおこなう店を開いたことからコトブキの歴史は始まります。
やがて、敷物に合わせて椅子の販売も開始、本格的な家具販売をおこなうようになります。

そんなコトブキから日本を代表する工業デザイナー「柳宗理」が1969年にデザインしたサイドチェア。
今回はメタボリズムグループの建築家・大高正夫により建築された香川県の坂出人工土地・坂出市民ホールで利用されていた特注品のサイドチェアが入荷いたしまいた。

 

 

 

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真紅にグレーを少し混ぜたような、深みのある赤いFRPシェル。従来のFRPではなかなか見かける事の無いカラーとなっております。
これまでにファブリックのカラーバリエーションこそあったものの、シェルの色はホワイトのものしか見かけませんでした。
恐らくこちらのレッドカラーは特別にオーダーしたのではないかと思われます。
グレーの生地ときれいなコントラストになっています。

 

 

 

 

当時、ＦＲＰの製造技術がアメリカから日本に紹介されると、その耐久性や耐熱性、軽量性などの優れた特性に加え、これまでの形成合板では不可能だった自由な三次曲線を可能にする新素材として、
多くの建築家やデザイナーにより多集多様な製品が生み出せれました。
イームズのシェルチェアなどFRPでつくられた椅子の多くは、外周の縁を裏側に折り返すことで強度を出すのが一般的でした。
柳宗理はできるだけスッキリとシャープにさせたいとの思いから、折り返しを使わず、この椅子の特徴の一つでもある座の後ろ（お尻）側のふくらみによって、シェルの強度を上げました。
その為、C&Rイームズのサイドシェルチェアとは違いどこか角ばったようなフォルムとなっております。

 

 

 

 

60年代当時はポリエステルチェアと呼ばれており公共建築向けの椅子として使われていました。
野球場や競技場などのスタジアム。駅のプラットフォームやビアガーデン、或いはボーリング場。
日々の暮らしの中で見かけるコトブキの椅子。人が集まる場所にいつもある椅子です。
その後、生産終了になりましたが、そのデザイン性や機能性が見直され『KOTOBUKI60/コトブキ60』として2006年から2010年まで復刻されました。
今もなお人気が高いチェアですが、更に特注品という事で、他では手に入らない商品となっております。

 

 

 

 

コンパクトなサイズ感ですが、体にフィットする独特の曲線により、長時間座っても疲れにくい設計。
FRPシェルに前面パッド（張り地）を設けた座面となっているため、非常に座り心地のよいです。
ユニークな形態と意外な実用性を兼ね備えた美しいバランスのチェアとなっております。
脚はスチールのメッキ仕上げ、脚の先にはプラスチックのカバーがついていますので、フローリングなどでもキズがつき難くなっております。
また、スタッキングベースなので保管のしやすく、5～6脚積み上げる事も可能です。

 

 

 

 

 

 

 

この椅子がジャパンミッドセンチュリーデザインとして、柳宗理とコトブキの貴重な1脚であることは間違いありません。
コレクターの方はもちろん、そうでない方にもこの椅子の使いやすさを知っていただけたらと思います。
また、他ではお目にかかれない特注仕様となっておりますので、これを逃せばもう出会うことは無いかもしれません。
数十年もの間使われてきたものですが、十分綺麗な状態を保っております。
是非この機会にどうぞ！

 

 

 

 

コトブキ KOTOBUKI 柳宗理 FRP サイドチェア 別注 レッドシェル グレーファブリック スタッキングベース ④

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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コトブキ KOTOBUKI 柳宗理 FRP サイドチェア 別注 レッドシェル グレーファブリック スタッキングベース ⑤

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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コトブキ KOTOBUKI 柳宗理 FRP サイドチェア 別注 レッドシェル グレーファブリック スタッキングベース Mid

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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