Cassina
609 Coonley1 Low Back Chair

こんにちは。学芸大学店の本日のブログでございます。“フランク・ロイド・ライト(Frank Lloyd Wright)”という建築家を皆さま知っていますか？建築や家具がお好きな方達なら間違いなくご存じのはずですが、よく知らないという方もその作品を知らず知らずのうちに目にしているはず。恐らくですが、有名なのはタリアセン2と呼ばれるランプではないでしょうか？まるで幾何学模様の様な不思議なカクカクしたこちらのランプは実は日本のドラマなんかでもよく見かけます。(私はNHKの朝ドラで見かけたことがあります。)本日ご紹介させて頂くのは、そのタリアセン2ではなく椅子なのですがこちらも作品として素晴らしい逸品となっております。

フランク・ロイド・ライトの椅子

>>この商品の詳細を確認する

1907年に同氏がデザインを手掛けた“ クーンレイ1（Coonley１）”と呼ばれるこちらの椅子達。100年以上の時が経った現在でも思わず見とれてしまう美しさを持ち、“家具”という事をつい忘れてしまいそうになります。

フランク・ロイド・ライトは多くの建築を世に残しています。調べたところ幼い時に幾何学的な形をした知育玩具を与えられ、その影響が建築物にも表れているそうなのです。それが本当かどうかはともかく、代表的な建築物である“タリアセン・ウエスト”、“落水壮”などにもそのフランク・ロイド・ライトらしい幾何学的なモダンデザインが見受けられます。そして自身が建築した邸宅には自身でデザインした家具を使用し総合的なデザインを行っていたのです。

そしてこちらのクーンレイ1もクーンレイ邸のためにデザインされた家具。クーンレイ邸はフランク・ロイド・ライトが最も満足した出来の建築だったそうで、氏の特徴でもある建築スタイルの、建物の高さを抑え水平線を強調した佇まい、通称『プレイリースタイル』が色濃く反映されています。Youtubeにて邸宅を見ることが出来たのですが、直線的なモダンの雰囲気を作りつつも自然や木の温もりに溢れた内外装、アクセントになっている幾何学模様のステンドグラスなど、外部も内部も総合的に美しくモダンなデザインに溢れ、クーンレイ1がこの邸宅の為に作られたことが良く分かります。

そんなクーンレイ1は1986年にイタリアを代表するモダン家具のブランド、“カッシーナ(Cassina)”により受注輸入品として日本でも販売されていました。今回入荷させて頂いた物はカッシーナ製となるので真のオリジナルとは言えないものの、現在では入手困難な希少な椅子という事には変わりありません。また、ハイバックとローバックの2種類あるのですがこちらはローバック。コンパクトなサイズ感ながらも大きな存在感を感じます。

フレームに使用されたチェリー無垢材の味わい深い色味や杢目、尚且つどこかカジュアルな雰囲気を感じさせる柔らかい雰囲気が魅力的です。カッシーナオリジナルの赤いファブリックが一層際立ち、美術品の様な美しさとなっております。しかしながら馴染みやすく、空間のアクセントとしてもピッタリ。使用せずに飾るだけ、なんて贅沢使いも◎ですね。

フランク・ロイド・ライトについて、調べれば調べるほど多難な人生の様でしたが、自身のスタイルを突き通して現存する建築や今回の素晴らしい家具などを身近に見ることが出来たのだと思うと賞賛に値する人生と言えますね。もしよく知らなかった方でもこの椅子をきっかけに興味を持って頂けると思いますので、是非一度学芸大学店に見に来てみてはいかがでしょうか？

カッシーナ Cassina 609 クーンレイ1 Coonley1 ダイニングチェア ローバック フランクロイドライト FRANK LLOYD WRIGHT 受注輸入品 廃盤 希少 A ♪

カッシーナ Cassina 609 クーンレイ1 Coonley1 ダイニングチェア ローバック フランクロイドライト FRANK LLOYD WRIGHT 受注輸入品 廃盤 希少 B ♪