Ebenezer Gomme G-PLAN
Brandon Sideboard

 

 

ジャコビアンやビクトリア、エドワーディアンに代表されるイギリスのインテリアにとって、欠かせなかった“ 装飾 ”。ウィリアム・モリスによる「アーツ&クラフツ運動」を起源に、“ 余計なものは削ぎ落とす ”方向へと全世界が舵を切りました。

 

その流れの中で生まれたフランスのアール・ヌーヴォー様式やドイツで誕生したバウハウス、そして日本の民藝運動。その後アメリカでは、ドイツからの亡命によりたくさんのデザイナーが移住し、ミッドセンチュリーと呼ばれる時代を支える存在となっていくのです。

 

そしてその影響は北欧まで。アメリカのインテリア界が全盛を迎えていた1940~60年代、手仕事と機械をうまく取り入れた北欧もまた、実は黄金期を迎えていました。

 

あれ?じゃあイギリスは?そう、この国もまた新しい方向へ向かっていくのです。

 

 

 

これが英国の選んだ道

 

 

 

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この頃のイギリスの家具といえば、必ず名前が出るG-PLAN(ジープラン)。これはEbenezer Gomme(エベネゼル・グーム)社が作ったシンプルで質の高い家具を作るためのブランドで、それまでの伝統的なスタイルからの転換・脱却の試みであったといえます。

 

当時人気のあった北欧スタイルを取り入れるためにデンマークのデザイナー、Ib Kofod Larsen(イプ・コフォード・ラーセン)を迎え、後に有名な「フレスコ」「チーク」「シエラ」シリーズが生み出されていきます。

 

 

 

でも今回のサイドボードは、この北欧のデザイナーを迎える前に作られたもの。

 

この直線的な把手が特徴の「Brandon / ブランドン」シリーズは、初期の頃のシリーズで、少しだけ英国の名残を感じさせるのです。

 

 

その証として、刻印は1952~60年代初め頃、一番初期に用いられていた金色の“ ゴールドスタンプ ”。

 

 

 

また、有名な「フレスコ」「チーク」「シエラ」などのシリーズとは異なり、使われているのはオーク材(ちなみに、「B&B」シリーズにも使用されているトーラ材仕様のタイプもあるようです)。

 

スカンジナビアスタイルを取り入れた英国家具といった佇まいは、ジープランの名前に込められた「何年もかけてプランを立て、買い足していく家具という願いに沿った新しい英国スタイルだったのかもしれません。

 

 

 

さて、歴史の話はこれくらいにして、ここからはその全貌を細かくチェックしていこうと思います。まずは抽斗。先ほどの把手がついた引き出しは大小あわせて全3杯。

 

上段には仕切り板とフェルトがあしらわれた浅めの引出し。そして下段には深さのあるサイズ違いの引き出しが2種類設けられています。どれもしっかりA4サイズが収まる奥行きです。

 

 

 

 

ちなみに、カトラリーを入れるための仕切りが付属しています。もともと食堂用の家具だったサイドボードの役割をそのまま引き継いだ仕様。

 

食器棚として使う方はぜひ活用してみてください(文房具などの小物の仕分けにも使えそうです)。

 

 

 

 

続いて、中段へ。左側はスライド扉の収納です。でもなぜか扉が木製とガラス製。調べてみたところ両扉が異素材の組み合わせのタイプは発見できませんでした。オリジナルの仕様なのか、はたまたどこかのタイミングで付け替えられたのか…いずれにせよ、珍しいことに間違いはありません。

 

なお、中にしまったアイテムを取り出しやすいように真ん中を削った形のガラスの棚板は3段階で高さ調節ができます。その下の奥にある棒状の突起は、お皿を立てて収納するときに使います。

 

 

 

最後は引き出しかと思いきや、ノックダウン式の扉収納となっている中段右側。収納力はもちろんですが、前に倒した扉はちょっとしたものなら置けるので作業台代わりにもできます(あまり重いものは載せない方がよいかもしれません)。

 

そして、当時のままのキャッチには現在の部品にはない可愛らしさがあり、開けるのも楽しみになりそうです。

 

 

 

柄にもなく、ちょっと難しいお話からスタートしてしまいましたが、インテリアで世界が繋がっているって面白い!学生時代の歴史の授業にインテリアを交えてくれたなら、もう少しまじめに勉強できた気がします。

 

でも有名なジープランにもそんな背景があったんだと知ることで、英国のスカンジナビアスタイルの理由にも納得できました。この歴史がなかったら、イギリスの家具は“ 装飾 ”されたままだったのかもしれません。

 

時代によって異なるスタイルを魅せるインテリア。実際に使いながらその歴史を感じてみてはいかがでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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