アンティークスタイル ネストテーブル サイドテーブル ゲートレッグ クラシカルデザイン ~ ひっそりと、薫り立つ ~
Antique Style
Gateleg Nest table
帰り道、いつも同じ場所を通り過ぎる際に感じる匂いがあります。
記憶にある匂いなので感じるたびに思い出そうとして、つい先日気が付いたのが薪(まき)が燃える匂い。
おばあちゃんの家に昔あった五右衛門風呂で、風呂釜の下でくべていた、薪が燃える匂い。
古い記憶なのに、五感で感じた印象的なものはふとした瞬間によみがえってくるのだと面白かった出来事でした。
今回ご紹介のアイテムも、直接的なものではありませんがどこか「におい(薫り)」を感じさせてくれる一品。
宜しければ最後までご覧いただけますと幸いです。
西洋のかほり
今回のご紹介は、英国の雰囲気を感じさせてくれるネストテーブル。
西洋家具の規範と呼ばれることのあるイギリスの家具。
そのためクラシックな家具と言えばまず世間一般がイメージする、そんなカテゴリーのアイテムです。
天板は56センチ四方と広さのある面積。ウォールナットと思われる化粧材が十字に張り合わされて、視線を集めてくれるディティールが作られています。
縁も枠取りされ、モールディングと呼ばれる丁寧な装飾加工もあってメリハリのある表情。
天板の下には真鍮のレリーフがあり、そこから古代ギリシャの柱のような脚が真っ直ぐ下へ。
気持ちほっそりした脚ですが、貫が付いていることで構造的にも見た目にも安心感のあるものになっています。
パーツ同士のバランスが良いので、空いている空間がまるで劇場のスクリーンに感じてしまうような錯覚を覚えますね。
そしてネストテーブルの大事な要素である収納されたミニテーブル。
本体が正方形であるのに対して、ミニテーブルは円。製造している側も純粋な形の美しさを意識していたことが感じられます。
このラウンドテーブルは一列になっている脚部を十字に交差する事で自立するようにするゲートレッグと呼ばれる仕様。天板裏の両端にはバネが仕込まれたボール状の金具が付きキチンと固定されるようになっています。
収納する時は幕板に付いたレールに沿って差し込めば一度に持ち運べます(ラウンドテーブルは滑るのでご注意を)。引き出すための取っ手も付き至れり尽くせりです。
一般的にネストテーブルは入れ子と呼ばれる、一回り小さなテーブルが内側に入っているタイプが多いのですが、折畳みが出来るゲートレッグのおかげで同じサイズのテーブルが収納できるようになっています。
色々な使い方が出来ますが、例えばテーブルを挟んで対等な相手とチェスや将棋を楽しんで、ラウンドテーブルは飲み物や小物なんかを置いておくというシチュエーションが情景として浮かびます。
一緒に過ごす相手をもてなすというホスピタリティを見た目に感じられる素敵な仕様です。
お部屋のカドにあってもいい、チェアの間にあってもいい。統一感のあるデザインなので、並べたり重ねたりしてディスプレイに使うのも良い。収納した姿も印象的なので見かける人に興味を持ってもらえる。使う側が困ってしまうくらいに使い方が豊富なネストテーブルです。
暮らしの幅を広げたい方にお勧めしたい1台。この機会に是非いかがでしょうか。
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