artek
A338 & U336 Pendant Lights

 

 

いわゆる夏の夕立ちのように決まった時間に雨が降るのではなく、唐突に降っては止み、降っては止む最近の雨。

 

暑くなり出したのも早かった気がしますが、分かりやすく切り替わらない雨に心なしかセミの鳴き声にも元気が無いように感じます。

 

それでもクロアゲハやアオスジアゲハは街中を飛び、トンボなんかも見られる夏。

気が付けば終わってしまう季節ですから、その時にできる精一杯を楽しんでいきたいですね。

 

夏は涼し気、冬は温かな照明が今回のご紹介です。

宜しければ最後までお付き合い下さい。

 

 

 

継がれた詩

 

 

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今回はインテリアにおいて人気の北欧諸国から、フィンランド アルテック社の照明をご紹介。

 

アルテックは、世界的に著名な建築家・デザイナー、アアルト夫妻と美術史家のマイレ・グリクセン、ニルス=グスタフ・ハールらと共に設立した企業です。

1935年の設立時にはヴィープリ(現ロシア領 ヴィーボルグ)の図書館やパイミオの療養施設サナトリウムといった傑作から高い評価を受けていたアルヴァ・アアルト。

 

信頼できる仲間と共に立ち上げたアルテックによって、美しい建築物で実際に使用されている優れた家具を、多くの人が手ごろな価格で手にする事が出来るようになりました。

先日入荷した60スツールの系譜を継ぐ69チェアや、41アームチェアなどフィンランドバーチの優しい温もりを感じられるアイテムは現代でも高い人気。

今よりも選択肢が少なかった当時であれば、引く手あまたになるのもうなずけますね。

 

 

 

 

 

 

A338はそんなアアルトが1959年完成の別荘、カレ邸のためにデザインしたペンダントライト。「ビルベリー」の名前が付けられています。

 

ビルベリーはブルーベリーの一種。目に良い食べ物として日本でも話題になったことがありました。フィンランドでは良く自生している植物らしく、エピソードとしてアイノ・アアルトがビルベリーパイを焼いていたなんて微笑ましいものも。

 

先入観なくこの照明を見てみるとどこか巻貝やどんぐりのようにも見える、可愛らしいフォルムです。

 

 

 

 

 

 

上の膨らみはビルベリーで言うヘタになるのでしょうか。一般的なペンダントライトが広く開口しているのに比べてこのビルベリーが光を放つ部分は絞られています。

 

実際に使用されていたカレ邸でも、板張りのフローリング、白い漆喰の壁にヴィープリの図書館さながらの板を張り巡らせた天井の中、ソファサイドや蔵書を静かに照らしている様子が確認出来ます。

 

ヘタの境目に配された孔からほのかに光が漏れ、ホワイトのコーティングによって柔らかく反射して雰囲気を作り出しています。指向性の強いメインの光は手元を照らしても良いですが、壁などに当てて間接照明とするのも良さそうです。

 

 

 

 

 

 

かたやこちらはスタンダードなペンダントライトらしく感じられるU336。デザインはヨーン・ウッツォンです。

 

デンマーク出身でありながら代表作として紹介されるオペラハウスがシドニーにあるため、個人的な感覚でオーストラリアの方と勘違いしておりました(笑)

 

ですが背景を知って建築物やインテリアのアイテムを眺めてみると、印象的な雰囲気を持ちつつもどこか温もりを感じるダニッシュ・モダンを感じる事が出来ます。

 

 

 

 

 

 

デザインは1957年。調べてみると北欧照明の代表格と言えるPH5のデザイン年よりも早い事が分かりました(PH5は1958年)。

 

もちろんそれよりも前にPHシリーズのライティングは手掛けられていますのでどちらが先後の話ではありませんが、当時の最先端として華麗な曲面や複数シェードによる光のコントロールが考えられていたことに時代の必然を感じてしまいます。

 

 

 

 

 

 

このU338もシェード径23センチと小ぶり。そのためピンポイントで照らす場所を演出したり、複数のライトと共にその違いを楽しむのが良さそうです。

 

3枚のシェードの組み合わせは異なる曲面のコントラストが魅力的。そして、シェードの内側を覗き込むと複数の孔がパンチングされているのが分かります。

 

ブラスカラーのシェードの上下に覗く丸い光は後のスペースエイジを予感させる意外性のあるもの。外側から見て分からない箇所に光の道を作る事で、アクセントになるよう意図された仕掛けは豊かな実力を感じさせてくれます。

 

 

 

 

 

ヨーン・ウッツォン( 1918 – 2008)はアルヴァ・アアルト(1898 – 1976)と約20歳差。コペンハーゲンのロイヤルアカデミーで学んでいた時分にはすでにその名声を聞き、影響を受けていたと思われます。

 

実際にウッツォンは北欧近代建築に大きな影響を与えたスウェーデン建築家グンナール・アスプルンドと共に、アアルトを風景の詩を設計に生かし一体化させる、機能性を超えた力があったと話しています。

 

アルテックの創業者グリクセン夫妻のために設計されたマイレア邸に強い興味を覚えたウッツォンは、7週間アアルトのスタジオで仕事をしたという事実もそれを裏付けています。

 

 

 

 

 

北欧にとどまらず世界を魅了した建築家の本質的な魅力。それを味わい、探求するのも楽しい素敵な照明たちです。

お部屋を彩るペンダントライトをお探しの方はこの機会にいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

artek A338  BILBERRY

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

artek U336

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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