Aksel Kjersgaard & Kai Kristiansen

Extendable coffee table

 

 

昨日ほど寒さはないですが、やはりしゃっきりしないお天気です。

そんなお天気ですが(ブログを書いている間に少し持ち直しました)、どこか抜けきらない気分を吹き飛ばしてくれるような素敵なアイテムが入荷致しました。

 

インテリアが好きな方、デザインが好きな方なら垂涎ものの逸品です。

前置きはほどほどに、さっそくご紹介させて頂きます。

宜しければ、是非最後までお付き合い下さい。

 

 

 

蠢く木

 

 

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蠢く(うごめく)とはこんな漢字を書くのですね。おそらくは春の季節を迎えて活動を始める虫たちの様子が表現されているのでしょう。

 

今回ご紹介させて頂くのは、北欧のビンテージでも一際人気の高いアイテムになります。

この形だけで分かる方はさぞかしマニアックな方であろうと勝手に断言させて頂きます。(笑)

 

 

 

 

 

製造したのはアクセル キャスゴー(キアスゴー、キイァスゴーという表記もみられます)。現在も高いクラフトマンシップとデザインの融合するアイテムを製造するファニチャーメーカーです。

 

設立は1952年。マスターキャビネットメーカーであったアクセル キャスゴーが、3年に及ぶ海外修行(ヨーロッパ、モロッコ)を経て獲得したアイデアを実現するために設立した工房に始まりました。

高品質な素材、滑らかで精緻な木工、デザインを当時から現在に繋げる希少なメーカーの一つです。

 

 

 

 

 

 

デザイナーはカイ・クリスチャンセン。1929年生まれ(御年92歳!)のデンマークを代表するデザイナー。

様々なアイテムをデザインされていますが、No.42のチェアは鋭角なアーム、浮遊感のある背もたれと一度見たら忘れられないインパクトのある名脚です。

 

前述のNo.42やペーパーナイフソファは日本の宮崎椅子さんが復刻されている事もあり、日本でも馴染みが深いのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

そんな半世紀を超えるキャリアを共にしている名タッグによるコーヒーテーブル。

一目見たら心臓を掴まれてしまうような、只ならぬ雰囲気です。

 

 

その理由のひとつは使用されている材料のため。

ローズウッド。現在ではワシントン条約の附属書IIに記載され、取引自体が厳しく規制されている貴重な木材です。

日本では紫檀(シタン)とも呼ばれる事もあるこの木材は、密度が非常に高いため比重が高く、水に入れると沈んでしまうものもあるほど。

 

密度が高ければ摩耗や荷重にも強い堅牢性を持つため、繊細なデザインの家具であったり、楽器であればギターの指板などにも用いられる引く手あまたな材料です。

 

 

 

 

 

 

艶やかなダークブラウンに、燃え立つ炎のように現れる黒色の杢目は強いエネルギーを否応なしに感じさせてくれます。

このような杢目を出すためには柱型の木材を縦にスライスしていくのですが、元々は生き物であるため全く同じ表情の物はありません。

 

幹を中心に左右対称の使い方をする事が多いローズウッドですが、今回の天板はまさかのアシンメトリー(左右非対称)。幹の中心が2つあるように見える化粧材によって彩られています。

かなり珍しい表情ですが、元々の木はどんな姿形だったのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

テーブルとしての機能にも抜かりはありません。

通常の幅は147センチ、奥行きは60センチの応接に相応しいサイズ感です。

それに加えて左右の天板下には補助天板が備わり、最大で220センチのたっぷりなスペースを用意出来ます。

 

普通であれば、テーブルとしての美しさではなく、使い勝手のためにやむを得ず追加する要素であるエクステンション(伸長)機能。ですがテーブルの両端を見ると、それすらもデザインの要素として非常に巧みに取り入れられているのが分かります。

 

 

 

 

 

 

優しく太く安定した三角の脚部に、安心感を加えてくれる貫。柔らかさが際立ちます。

両端を見ると、様々なパーツが組み合わされていながら、綺麗な「面」がメリハリを付け、印象を引き締めています。

 

全体が一つの生き物のようにまとまったフォルムから、ストレートな補助天板が伸びる様はどこかアンビバレンツな美しさ。

デザイナー、カイ・クリスチャンセンの実力が発揮された1台です。

 

 

 

 

 

このテーブルが製造されたのは1950~60年代にかけて。当時は北欧家具における黄金期とも呼ばれ、優れた工房と優れたデザイナーが贅沢なくらいに活躍していた時代。

気が付けば当然のように時間は過ぎ、ローズウッドの使用は難しくなりまた多くの名デザイナーがこの世を去ってゆきました。

 

当時を駆け抜けたカイ・クリスチャンセンが、その時にしか出来ないタイミングで私たちに残してくれた足跡。

仮に復刻がなされたとしても、素材としての「表情」は表せないであろう、貴重なビンテージアイテム。

その魅力に心惹かれる方は、どうぞこの機会をお見逃しなく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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