Special issue – April

artek 人気の理由とその魅力

 

 

1935年にアルヴァ・アアルトが自作の家具を国内外に販売するために、妻のアイノ・アアルトらと共に設立した、家具ブランド『 artek / アルテック 』。北欧を代表するブランドのひとつであり、2019年には東京・表参道の地に日本初直営店がオープンしたりと日本での人気も凄まじいものとなっていますね。

 

家具から照明、テキスタイルから雑貨まで幅広く展開するartekの製品が、こんなにも長く愛されるのは、見た目にスタンダードで飽きが来ないから。

 

ありがたくもここ最近、artekのお買取をさせていただく機会が増えたので、artek製品の魅力をまとめてみよう!と思い立ってみました。

 

 

 

 

Alvar Aalto|アルヴァ・アアルト

 

 

 

 

アルテックを語る上で欠かせないのがやはりアルヴァ・アアルト。パイミオのサナトリウム(療養所)のために開発した家具デザインが注目を集め、ここからアアルトの名が世界に知られていきました。20世紀を代表する建築家であり、家具デザイナーでもある彼。家具や照明のみならず、テーブルウェアやテキスタイルまで暮らしのすべてに関わるプロダクトを数多く残してきたのです。

 

 

アアルトが探求した、バーチ材の加工技術

 

 

 

 

アアルトのアイコンとも言えるべき家具、Stool 60。こちらはartek社ができる前、1933年にデザインされました。今ではスタッキングできるスツールは世の中にたくさん出回っていますが、原型とも言える家具がこのStool 60なのです。

 

アアルト自身が3年の間試行錯誤を重ねて生み出した、曲げ木の独自技術。それがバーチ無垢材をL字形に曲げた「L−レッグ」、通称『アアルトレッグ』と呼ばれる手法です。ナチュラルな木肌に柔らかく素朴なフォルム。積層合板にした無垢の美しい脚は、美しさだけでなく強度の面でも優れています。ビンテージのStool 60が今だに現役で見られるのも、この強度のあるクオリティ高い造りだからこそなんですね。

 

座ったり、サイドテーブルとして使ったり、アイディア次第でいろんな使い方ができるStool 60。スタッキングも可能なので、来客用に備えておいたり。(スタッキングしていると脚が螺旋のようになっていくデザインになるのがまた素敵。)これは何脚あっても足りませんね。

 

 

 

 

無塗装のバーチ、豊富なカラーが揃うリノリウムトップ、更にはファブリック張りや他ブランドとコラボレーションしたものまで、さまざまな仕様があるのもStool 60の人気のひとつ。自分の家にはどれが似合うかなあ、なんて悩みも楽しかったり。

 

 

 

 

彼が考案した特殊な曲木技術はダイニングテーブルやチェアにも使われています。ダイニングセットを全てアアルトデザインの家具で揃えると、北欧らしさのある暖かくて優しい雰囲気に。特徴的な脚が強調されるのも良し!ですし、とにかく雰囲気が良くなりますね。

 

今でも記憶に残っているのがNHKで放送された某番組の北欧特集。その中で実際にアルテックの家具を使われているご家庭でお食事会が開かれていたのですが、そのシーンがすごく好きなんです。居心地の良い空間になりながらも、アアルトデザインの独特な存在感は健在。そして北欧の食器との相性の良さでさらに素敵に。アアルト家具を取り入れたお家に住みたい!なんて夢膨らんじゃいました。

 

 

 

 

テーブルには長方形や正方形、円形や半円のタイプなどがあります。

 

直線的なタイプだと簡単にお部屋に取り入れやすく、天板面積が広いのでお料理をたくさん並べることができますし、ランチョンマットもキッチリと敷くことが出来ますね。ですが、円形タイプも捨てがたいのです。丸テーブルってだけでなんだかオシャレ~な雰囲気が漂いますし、角がないので優しい雰囲気が増し増し。半円タイプは壁付けも可能になってきてしまう。うーん、迷ってしまいます・・・。

 

 

 

 

さまざまなカタチに加えて、天板も何種類かあります。

 

Stool60でもよく目にする【リノリウム】は天然色素からできた塗料のこと。自然素材であるため環境にやさしく、燃やしても有害物質は出ません(燃やす、なんて事はしないとは思いますが)リノリウムは経年変化が出やすく、どんどん良い雰囲気になっていくのも楽しみのひとつなんです。現行のテーブルではブラックのリノリウム天板しか販売されていないので、ビンテージのカラーリノリウムと出会ったらマストバイです。※半円テーブルだとhalutaさん別注のカラーリノリウムが近年に発売されております。

 

自然そのものの質感を存分に感じる事ができる【バーチ材】の天板もまたいいですね。アルテックで使用されるバーチ材はフィンランドで育った良質なものが使われています。このバーチ材はゆっくりと半年以上も乾燥させてから樹齢80年のものを家具の製造に使うことで、その美しさを保ち続けます。自然素材ですから違いはあれど、それが個性となるので愛着が湧きますね。

 

そしてもうひとつが【ラミネート】天板。この天板のいいところと言ったらやはり、水や傷に強いところ!洗剤を薄めて拭くだけで、ちょっとした汚れも落ちますし、お手入れが楽なのも良いですね。清潔感漂うのもラミネート天板ならでは。

 

 

 

 

 

「L−レッグ」が開発されたのは1930年代。このレッグの他に、1946-47年「Y-レッ グ」が、1954年に「X-レッグ」が開発されました。

 

どちらの脚も現在は製造されておらず、大変珍しいものとなります。インプションでも過去にお取り扱いできたのが「Y-レッ グ」タイプのテーブルが数台のみ。「X-レッグ」はまだお取り扱いをしたことがございません。いつかは取り扱いたい家具です・・・!

 

 

 

 

頑丈なタフさと飽きの来ないデザインによって、創業当時から続くロングセラーのチェアも多いアアルトのチェアたち。廃盤になってしまったものも中にはあるけれど、そうなったものたちの価格の跳ね上がり方を見ると、なぜ廃盤になったのか?という疑問さえ生まれますね。

 

 

 

 

こちらはカンチレバーのアームチェアたち。カンチレバーと聞くと金属製が思い浮かびますが、アアルトがデザインしたのは曲げ木の加工技術が存分に発揮された木製のタイプです。一本のラインで構成された危うくも美しいフォルム。後ろ脚が無いことで見た目もスッキリして、フィンランドらしい心地よさを感じるデザインに。金属製のカンチレバーでは難しい、自然なしなりを感じることもできます。

 

 

 

 

過去にはこんな激レアのキャビネットも。1940~50年代の物で、詳細は不明ですがおそらく型番810ではないかと思われます。バーチ材のきれいな木目ボックスにプライウッドの脚がまさにアアルト・デザイン。またいつかお目にかかれたらと願うばかりです。

 

 

北欧の雰囲気に染まる灯り

 

 

A331 BEEHIVE

左 A330S / 右 A440

 

アアルトは照明のデザインもしていました。彼がデザインする照明は有機的なフォルムが美しいのが多く、北欧らしい『 眩しすぎなくて、心地いい灯り 』を体現しています。日中はオブジェのように佇み、暗くなれば空間を照らす優しい灯りのもとになる。チェアやテーブルでお部屋が変わるのはもちろんですが、照明にもこだわりがあると雰囲気、いや空気感?が更に良くなりますね。

 

 

 

彼だけではありません。

 

 

アルテックで活躍した人物はアルヴァ・アアルトだけではなく、十数名のデザイナーがいます。今回はその中からインプションでも過去にお取り扱いさせて頂いたことのある2人の人物だけをピックアップしました。

 

 

Ilmari Tapiovaara|イルマリ・タピオヴァーラ

 

 

 

 

まず一人目がアアルトのチェアと並びアルテックの中でも特に人気なドムスチェアを手掛けたイルマリ・タピオヴァーラ。彼はアルヴァ・アアルトに師事しデザインを学び、彼の精神を受け継いだプロダクトを数多く残しました。個人的にびっくりしたのが、彼はル・コルビュジエ、そしてミース・ファン・デル・ローエのオフィスでも働いていたということ。北欧やパリ、アメリカなどの海外で様々なテイストのデザインを学び、培ってきた彼のデザインは常に新しく、当時のみならず現代でも愛され続けています。

 

そんな彼の代表的なチェアがこのドムスチェア。もともと学生寮『ドムスアカデミカ』で学生の読書用椅子としてデザインされたもの。特徴的なハーフアームは肘掛けとして機能しつつもテーブルに差し込む際の邪魔にならないよう最小限のサイズに。さらに、スタッキングも可能という見た目からは想像できないびっくりな仕様となっています。なんと言ってもこのチェア、座り心地が大変良いのです。絶妙なカーブを描くバックレスト、安定感のある広めの座面。イイトコしかないので、ずーっと使い続けたいと思わせてくれるチェアとなっています。

 

 

 

 

 

 

もうひとつ、彼といえば!なチェアはこちらのピルッカたち。小枝が広がっているような脚の、自然にならった有機的なデザインは一度目にしたら忘れることができない美しさです。ピルッカシリーズは少しだけこじんまりとしたサイズ感で、キュートさが増しまし。また、ダイニングテーブルから、ベンチ、スツールまで展開しているので同じシリーズでお部屋を揃えたい!って方にもオススメです。

 

 

Eero Aarnio|エーロ・アールニオ

 

 

 

 

ボールチェアやトマトチェアなどザ・スペースエイジなデザインを手掛けるエーロ・アールニオですが、彼がデザインした中に実はアルテック製品もあるんです。それがこのロケットスツール。名前といい、フォルムといい、スペースエイジは健在、ですがアルテックらしい木の温もりと北欧家具のあたたかみも大事にしているのが伺えるデザインでもあります。スペースエイジと北欧、一見すると相容れない2つのテイストですが、彼の独特なディティールとユーモア溢れるスタイルによってうまく融合したのがこのチェアではないでしょうか。

 

 

最後に

 

 

 

 

一日の大半を家の中で過ごすことが多い北欧。そんな場所で生まれたアルテックだからこそ、お家でつかうものたちは快適に過ごすことをとても大切に考えて作られています。

 

今ある生活をより豊かに楽しませてくれる、アルテックのある暮らし。ありがたくも入荷のたびにお問い合わせを多くいただきます。それだけ人気が高く、特別なブランド。アルテックのもつ魅力をインプションでも探していただけたら嬉しいです。

 

 

 

 

 

 

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